球根植物: 2008年9月アーカイブ
天上の華
お彼岸の頃に咲くこの花は、別名「曼珠沙華」とも呼ばれます。正式名のヒガンバナのほうがわかりやすくていいかもしれませんが、豪奢な漢字とあやしい響きが素敵なので、この名前で呼んでいます。
法華経に出てくる「摩訶曼珠沙華」というのから来ている名前で、天から降りてきた赤い大きい花の意味があると、古い宗教の本に書いてありました。
素敵な呼び名にうっとりしてしまう曼珠沙華ですが、墓地の花とも呼ばれます。お写真も都内のお寺の近くに咲いていたもので、そういえば、お墓から出てきたたましいが漂っているような感じがしないこともありません。真っ赤な姿はあでやかですが時には妖しくも見え、つかみどころのない魅力を感じさせます。
ベランダでも育てていますが環境がよくないせいか、2年に一度しか咲きません。開花の年はいつも9月の中旬に突然姿を現すのですが、今年は下旬になっても出てこないので、開花はお休みのようです。地中でぐっすり眠っているのでしょう。
都内でも野生化していて、道路沿いや空き地に群れて咲いている姿をよく見かけます。ときどきぽつんとひとつ咲いていることもありますが、コンクリートに囲まれたようなところにあっても真っ赤な花色がよく主張して存在感があります。一輪でも絵になる花です。
ヒガンバナ(曼珠沙華:まんじゅしゃげ)
彼岸花(ひがんばな)科 学名 :Lycoris radiata 原産:日本・中国

