セイタカアワダチソウ
侵略者
明治の終わりごろにアメリカからやってきたそうです。たくましい繁殖力であっという間に日本全土を覆ってしまいました。
河原や空き地、道路沿い、そして気がつくとお庭にも堂々と入り込んできます。ベランダの小さな鉢の上にも今シーズン一株育っていて、黄色い姿で秋風に揺れています。
背が高く見るからに丈夫そうなこの花は、他の植物の生長を阻害する物質を体から出しているそうです。広い空き地にたった一株入り込んだセイタカアワダチソウのおかげで他の植物が成長できなくなります。してやったりとばかりに地上茎を伸ばして繁殖し、大群落を作っています。
ススキで一杯だった空き地にあるとき突然この黄色い花が一株出現し、次の年には半分くらい、そしてその次の年には100パーセント占領されてしまったこともありました。我が物顔の怖いもの無し、まるで侵略者のようです。
たくましさゆえに日本では憎まれもののセイタカアワダチソウですが、最近は少し元気がないという噂もあります。自分自身から出す成長を阻害する物質によって、自ら滅んでしまうこともあるとか。
繁殖しすぎて自らが根を張る土壌の性質が変わり、あまり成長できなくなったという話も・・・なんだかかわいそうになってきました。自宅近くの駅前で、この”黄色い軍団”に遭遇し、目の前にあった小さな一株に向かってたたずんでしまいました。黄色い細かいお花はそばでみると意外に優しい感じです。
・・・ふと肩をたたかれて振り返ると、たくましいセイタカアワダチソウが後ろに一株。2メートルくらいあろうかと思われます。出て行けと言われているような気がしてなんだか怖くなり、急いでその場を離れました。
一生懸命生きているだけかもしれませんが、ちょっと怖いですね。離れて見ているのが一番。群れをなしている黄色い姿は雄大でとても美しいです。
◆セイタカアワダチソウ(背高泡立草) ◆キク科 多年草 ◆草丈150cmから250cm

