2008年10月アーカイブ
香草フジバカマ
和の植物だから手もかからないだろうと思い込んでほったらかし、植えっぱなしにしていたら2年で枯れてしまいました。
秋になくてはならない花なので、すぐに新しい苗を買ってくると、次の秋にははもう立派なお花が見れるます。どう見ても丈夫そうなので、再びほったらかしにしては2,3年で枯らすということを何度か繰り返してきました。この秋ベランダで咲いているのは4代目になります。
渋いピンクのお花もなかなかですが、香りが魅力的です。畳のような、干草のような、桜餅の葉のような、日本人好みの香りがします。刺激的でも甘くもないけれど、古風で落ち着いた香りで、香草という呼び名がぴったりです。
毎年10月になるとすぐに開花します。開く直前くらいの濃いピンクのつぼみがきれいなのですが、今年は忙しく体調を悪くしていて、一番いいときにお写真を撮りそびれてしまいました。開ききったこの姿も風情があっていいかもしれません。
やさしいピンクの花色と落ち着いた香りで疲れを癒してくれる、和のハーブです。
◆フジバカマ 藤袴 ◆学名 Eupatorium japonicum
◆キク科多年草 ◆草丈:100cmから120cm
◆開花は8月から10月。
秋のベリー
コムラサキという、このあたりでは庭木や公園果樹としてよく見かける木です。夏に咲くお花は地味ですが、秋になるこのような美しい実をつけて人目を引きます。
紫式部という木と同じ仲間で、非常によく似ていますが、街中でよくお目にかかるのはこちらのコムラサキの方。紫式部の実は見た目がまばらで大雑把な感じがしますが、コムラサキは葉の付け根に紫の実が密集して付くので、ずっと豪華に見えます。秋の公園の彩りとしては、はずせない存在でしょう。
英名は「Purple beautyberry 」。ベリーと聞くと、ますますおいしそうに見えてきます。食べられないのが残念でなりません。
◆標準和名:コムラサキ ◆漢字名:小紫 ◆英名:Purple beautyberry
◆分類:クマツヅラ科ムラサキシキブ族 ◆樹高:2m
◆本州から沖縄、朝鮮半島、中国に分布。
紅葉前線の行方
燃えるような真っ赤なカエデや、暖かい黄色のイチョウが、ふわふわのススキの穂を片手に華麗な姿を見せてくれるのはいったいいつになるのでしょう。いつもこの時期、テレビのニュースで行楽地の紅葉情報を見てはため息をつくのが、毎年お決まりの、恒例行事のようになっています。
いつもいつもさんざん待たされて、やっと来たと思ったら、あっという間に冬です。あっけないからこそ美しいのかもしれません。毎年今の時期は、狂おしいほど紅葉が待ちどおしいのです。
買い物帰りに立ち寄った公園でふと見上げると、カエデの葉がありました。まだどう見ても青葉だけれど辛抱強く待っていれば、気温が下がるにつれて少しずつ染まってくるのでしょう。赤ちゃんの手みたにかわいい葉が、ほんのり赤く染まる日を楽しみに、もうすこし待ってみようと心に誓いました。
それにしても、本当に遅いですね、紅葉前線。いったい何もたもたしてるんでしょう。もったいぶらないでさっさとやって来ればいいのになんて思うのは、人間の身勝手な考えかもしれません。
「大きなお世話」というつぶやきが、青葉の陰から聞こえてきたような気がしました。
イロハカエデ タカオモミジ カエデ科カエデ族 樹高15m 本州(福島県より南)?九州、朝鮮半島、中国、台湾
元気の出る黄色
ベランダで育てて7年目くらいになりますが、輝くような黄色のお花と、かすかな紅茶の香りは何度見ても飽きることがありません。つる性でよく枝を伸ばし、とても丈夫で、少々天候が悪くても、春と秋に必ず咲いてくれます。
疲れてベランダに出たとき、このバラが咲いていると、なんとなく元気になったりします。明るくて、いつも変わらない黄色のトーマス。ファンが多いのもわかる気がします。
バラ科、バラ属 イングリッシュローズ グラハム・トーマス
藍の花
必要なもの以外はあまり買い込まないように気をつけているのですが、山野草コーナーで出会ったこの藍の開花株だけは、”お持ち帰り”せずにいられませんでした。
マルバアイという札が付いており、店員さんの説明によると染色にも利用される藍だとのこと。近所の空き地などでよく見かけるイヌタデという雑草にとてもよく似ています。植物図鑑を立ち読みして調べてみたら、同じ仲間でした。
藍染を試してみたいところですが、染めに使われるのは開花前の葉で、秋になって気温が下がり、花が咲くと染めの色素がだめになってしまうそうです。
ほおっておいてもこぼれダネで勝手に生えてきますよ、と店員さんが教えてくれました。たくさん咲かせて増やそうと思います。
タデ科 タデ属 学名 Polygonum tinctorium
甘くはかなく美しく
香りの元は、このオレンジ色の金木犀の花です。毎年10月のこの時期、あちらこちらで甘い香りを撒き散らしながら咲く金木犀は、秋の始めになくてはならない花です。
ベランダでは育てていませんが、近所のあちこちに金木犀があるところを把握していて、開花の時期になると用もないのに遠回りして、咲いているかどうかわざわざ見に行っています。お写真は、自宅近くの公園に咲いていたもの。今が盛りのたわわな姿。もう少しするとはらはらと散って、公園の石畳の上がオレンジ色のお花で一杯になるのです。
いつも1週間くらい咲いて、あっという間にいなくなってしまいます。もう少し長く楽しませてくれるといいのですが。美しいものの命は短いですね? ”はかなく美しい”とはまさにこの花のことだと思います。
きんもくせい(金木犀) もくせい科 もくせい属 Fragrant olive, Osmanthus fragrans
ニラの花
タネから育てて4年目になります。一緒にタネをまいた小ネギが1年目で姿を消し、このニラだけが元気にしています。暑さに強いようで、夏の猛暑もらくらく乗り越えてくれます。
ニラといえば炒め物用野菜の代表選手。すぐに火がとおって使いやすいので、鉢植えがひとつあると本当に便利です。
2年目くらいまでは葉が少なく、一度収穫すると次までしばらく待たされましたが、3年目あたりから株が充実し、いつもたくさんの葉で一杯です。夫婦二人暮しの我が家なら、ニラレバ炒めが5日くらい続いても大丈夫だと思います。
毎年秋にお花が咲きます。こんなに上品な、レース編みのような繊細なお花がニラだなんて、信じられません。写真写りもよく、カメラを向けるといいぐあいに傾いて、シャッターチャンスを作ってくれます。
摘み取ってガラスの花瓶に生けておきたいところですが、切り口から「ニラのかおり」が漂ってくるので、切花には向きません。残念だけど、そんなところがちょっとしたご愛嬌で、気に入っています。

